能登被災地で150棟浸水

大雨で冠水した金沢市内の道路=7日午前9時45分

 石川県は7日、昨年の能登半島地震で被災した能登町で大雨が満潮と重なり、海沿いの住宅など150棟以上が床下浸水したと発表した。金沢市によると、少なくとも市内2地区で床下浸水が起き、道路は29カ所で冠水した。

 富山県警は、自宅屋根の雨漏りを修繕していた黒部市の男性(81)が転落し、頭部を骨折して意識不明の重体になったと明らかにした。高岡市消防本部と県警によると、冠水した市内のアンダーパスで、水没した車から女性(81)が救助されたが重症。自転車で転倒した50代女性も軽いけがをした。

 石川県によると、金沢市では高齢者施設や障害者関係の施設が床上浸水した。幹線道路下を走るアンダーパスでは冠水の影響で車が複数台立ち往生した。けが人はいないという。

 金沢市松村の中武雄さん(77)は「午前3時ごろには自宅玄関に泥水が入ってきた。部屋の中まで来るのではないかと不安だった」と話した。

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