【ベルリン共同】広島への原爆投下から80年となった6日、ドイツの首都ベルリンの公園で市民ら約150人が集まり追悼式典を開いた。世界約100カ国の硬貨を溶かして日本で鋳造され、1989年に設置された「平和の鐘」を鳴らし犠牲者に祈りをささげた。
式典では被爆4世で広島市の高校3年、西村瑛公さん(17)が演説。被爆者の曽祖母を振り返り「遠く離れたベルリンで多くの人が広島と長崎に思いを寄せ、核兵器廃絶の取り組みを続けていることに感動し感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。
主催した市民団体のアンヤ・メウェス代表(67)は「子どもや孫のために核兵器のない世界を実現しなければならない」と訴えた。