米、インドに50%関税

会談する米トランプ大統領とインドのモディ首相=2月、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン、ニューデリー共同】トランプ米大統領は6日、米欧が制裁を科すロシアから原油を購入しているとして、インドからの輸入品に25%の追加関税を課す大統領令に署名した。発動は21日後。7日に適用する25%の「相互関税」に上乗せし、計50%の高関税をかける。米国の貿易相手に対する最高水準の税率で、米印の貿易関係は急速に悪化している。

 インド外務省報道官は6日、「こうした行為が不公正、不当、不合理だと改めて表明する」との声明を発表した。一方、インド民放NDTVは、モディ首相が8月末の上海協力機構(SCO)首脳会議に出席するため、2019年以来の中国訪問をすると報じた。米印関係が深刻化する中で中印の関係改善が進む可能性がある。

 トランプ政権は、ウクライナとの停戦に応じないロシアに制裁をちらつかせ、圧力を強めている。友好関係にあるロシアから原油購入を続けるインドについても、トランプ氏が「戦争マシンに燃料を供給している」と批判していた。ロシアは原油販売から得られる収入をウクライナ侵攻の戦費に充てている。

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