高知市立長浜小4年の男児が昨年7月、水泳の授業中にプールで溺れて亡くなった事故で、高知地検は6日、業務上過失致死罪で、当時の同小の中村仁也校長(55)と教頭、担任教諭ら計4人を在宅起訴した。
起訴状によると昨年7月5日、市立南海中のプールで行った水泳の授業で、児童の監視や浮具使用など事故防止の措置を十分に取らず、松本凰汰さん=当時(9)=が溺れていることに気付かないまま死亡させたなどとしている。長浜小のプールが故障しており、代わりに使用していた。
県警が今年2月、計7人を業務上過失致死容疑で書類送検していた。当時の市教育長=辞職=ら3人は嫌疑不十分で不起訴となった。
市によると、中村校長ら3人は現在も同小に在籍しているが勤務はしていない。当時の担任教諭の1人は事故後に退職したという。永野隆史教育長は「再発防止の取り組みを継続し、安全安心な学校づくりを進める」とコメントした。