セブン&アイ・ホールディングスは6日、2031年2月期を最終年度とする経営戦略を発表した。飽和状態といわれる国内のコンビニ市場で約千店舗増やす計画を示した。収益源の北米市場も強化し、1300店を新規出店する。コンビニ専業大手として規模拡大路線を歩む姿勢を鮮明にした。
売上高に当たる営業収益の目標として11兆3千億円を掲げた。既存のコンビニ事業と比べ1兆円規模伸ばす計画だ。スティーブン・ヘイズ・デイカス社長は東京都内で記者会見し「今こそ変革することが極めて重要だ。過去とは大きく異なる経営になる」と述べた。
セブンはカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受けたことが喫緊の経営課題となっていた。両社の協議が決裂してクシュタールが7月に買収提案を撤回したことで、セブンは当面、単独の経営路線を歩む方向となっている。
国内コンビニ事業を担うセブン―イレブン・ジャパンは25年3~5月期連結決算で、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比11・0%減だった。