【ワシントン共同】米下院の監視・説明責任委員会は5日、少女らへの性的虐待罪で起訴され自殺した富豪エプスタイン氏を巡る疑惑で、ボンディ司法長官に捜査など全ての関連資料を19日までに提出するよう命じた。エプスタイン氏と交友関係があったクリントン元大統領や妻ヒラリー元国務長官らに宣誓証言を求める召喚状を出した。
エプスタイン氏を巡っては少女買春の顧客リストがあり、口封じのため殺害されたとする陰謀論が根強い。リストの存在を否定する司法省が捜査資料の公開を拒否したため、陰謀論を信じる一部のトランプ大統領支持者らの間で反発が拡大。ボンディ氏が命令に応じれば、真相解明につながる可能性もある。
与党共和党が多数派を握る同委員会が提出を命じたのは、エプスタイン氏や元交際相手マクスウェル受刑者に関する文書。エプスタイン氏の性的虐待事件の捜査資料なども含まれる。
召喚状は10月9日にヒラリー氏、同14日にクリントン氏にそれぞれ証言を命じた。