大阪府は4日、北陸新幹線の早期開業に向けたシンポジウムを中止すると発表した。機運醸成が目的で、北陸や関西の財界関係者らを招いて26日に大阪市で開く予定だった。7月の参院選結果を受けて、延伸ルートの費用対効果を再検証する動きが出ている状況を踏まえ、開催は困難と判断した。
府や関西広域連合が主催し、22年度から毎年開いている「北陸新幹線整備促進シンポジウム」。今回は全線開業が大阪・関西にもたらす効果について、国交省担当者の説明やトークセッションが予定されていた。
新大阪延伸ルートを巡っては、府知事を務める日本維新の会の吉村洋文代表が、滋賀県を通る「米原」を選択肢に含むよう主張している。