新潟県は3日、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に関し、県民の意見を聞く3回目の公聴会を開き、上越市など6市の13人が参加した。「原発事故時の避難計画が不十分だ」「再稼働で電力料金が抑制される」などの意見が出た。再稼働について条件付きを含めた賛成9人、反対3人、1人は「判断は難しい」とした。
一般公募の上越市の60代女性は、能登半島で起きた地震で土砂崩れがあり、一時帰宅が難しくなった経験を踏まえ「原発事故が重なる複合災害となれば、被ばくせずに避難することは不可能だ」と反対を表明。同市の60代男性は、賛成の立場で「再稼働しなければ、負の遺産だけが残ることになる」と述べた。