長崎市で開かれた被爆80年の記念イベントで、北海道出身のお笑いコンビ「アップダウン」が3日、被爆体験が題材の「漫才」を披露した。若者に関心を持ってもらう手段として被爆2世の団体から制作を依頼された。ボケ担当の竹森巧さん(47)は「風化させてはいけない歴史を楽しませながら伝えたい。自分事とするきっかけになれば」と願う。
竹森さん、阿部浩貴さん(48)の2人組はコントの傍ら、数年前から特攻隊に関する音楽劇を上演していた。「長崎被災協・被爆二世の会・長崎」から2020年に漫才作りを持ちかけられ、被爆者らに聞き取りを重ねて、1年かけ約40分の作品を完成させた。