社会不安恐れ前大統領を国外移送

フィリピン上院で麻薬戦争について発言するドゥテルテ前大統領=2024年10月、マニラ(AP=共同)

 【マニラ共同】フィリピンのマルコス政権が3月、薬物犯罪対策「麻薬戦争」に絡みドゥテルテ前大統領を逮捕する際、国内で長期拘束すればドゥテルテ陣営が社会不安を引き起こす恐れがあるとして、身柄を急いでオランダ・ハーグに国外移送し国際刑事裁判所(ICC)に引き渡したことが2日分かった。政権高官が共同通信に明らかにした。

 高官は、フィリピンがICCに復帰する動きはないとも明言した。

 ドゥテルテ氏は麻薬戦争についてICCが捜査しようとしたことに反発し、2019年にICCを脱退した。

 ドゥテルテ氏は香港からマニラの空港に帰国した今年3月11日、ICCの逮捕状を執行された。

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