7月の参院選を受け、日中戦争や太平洋戦争中に生まれた議員は衆参両院で計6人に減った。昨年の衆院選後に初めて1桁の8人となり、今回は尾辻秀久前参院議長(84)が引退し、山東昭子元参院議長(83)が落選した。国会議員713人(衆院定数465、参院定数248)の99%は戦後生まれが占める。戦後80年を迎え、先の大戦を巡る記憶や体験の継承は永田町でも課題となる。
参院選の当選者で最年長は、自民党から出馬した1948年生まれの鈴木宗男氏(77)。45年8月の終戦の日より前に生まれた人はいなかった。
日中戦争は37年、太平洋戦争は41年に始まった。現職国会議員の最高齢は40年生まれの麻生太郎自民最高顧問(84)だ。衆院で他に戦中生まれは、42年の立憲民主党の小沢一郎氏(83)、44年の額賀福志郎議長(81)、45年4月の森山裕自民幹事長(80)のみとなる。
参院は42年の山崎正昭元議長(83)と43年の野村哲郎元農相(81)の2人。衆参の6人とも戦時中は幼少期で、従軍体験はない。