茨城県つくば市の筑波大付属病院は2日、がん患者の治療を担う陽子線治療センターの新棟の開所式を開いた。ディズニーとのコラボレーションを実現し、一部エリアにキャラクターの壁紙を採用。小児がん患者らの不安感を和らげるのが狙い。
新棟は地上4階、高さ約23メートルの建物で、一部の治療室や待ち合いスペースにミッキーマウスやシンデレラなどが描かれている。昨年2月に病院で陽子線治療を受けた鏑木恵衣さん(6)は、ドナルドダックのぬいぐるみを手に、新棟の内装を見て回り「かわいい」と笑みを浮かべた。
陽子線治療とは、水素の原子核である陽子を加速器から送り、がん細胞に照射する治療法。