国土交通省の有識者検討会は1日、高速道路の維持管理費の確保を求める報告書を大筋でまとめた。物価高騰などが背景で、委員からは高速料金の値上げも選択肢とすべきだとの意見も出た。道路公団民営化から20年を前に、高速道路各社の業務を点検していた。
報告書によると、2023年度の維持管理費は、高速道路6社合計で7476億円。老朽化対策費の増加や資材高騰により、14年度の1・6倍に膨らんだ。経営効率化や技術開発によるコスト削減を徹底しつつ、国としても財源確保策の検討が必要だと明記した。