厚生労働省が1日発表した公的年金の2024年度収支決算によると、会社員らが入る厚生年金と自営業者らの国民年金の積立金総額(時価ベース)は前年度比4兆5106億円増の260兆757億円で、過去最高を更新した。
厚生年金は4兆7140億円増の247兆7618億円で、増加は5年連続。国民年金は2034億円減の12兆3138億円だった。資産運用などが振るわず、2年ぶりに減少した。
厚生年金の保険料収入は、前年度比1兆1843億円増の36兆3545億円。厚生年金の加入要件の緩和で加入者が増えたことなどが寄与した。
国民年金の保険料収入は636億円増の1兆3988億円。