油井飛行士、2度目の宇宙

油井亀美也飛行士

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の油井亀美也飛行士(55)は日本時間2日午前0時43分、米国とロシアの飛行士と共にスペースXの宇宙船クルードラゴンで米フロリダ州のケネディ宇宙センターを出発した。15時間近く飛行し、2日午後3時27分に国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。油井さんの滞在は2015年以来2回目。

 今回は半年ほどの予定で、将来の宇宙探査のほか、創薬や新材料の開発などに役立つ科学実験に取り組む。油井さんは飛行中の宇宙船から「10年ぶりに宇宙に帰ってきました。ISSでしっかり任務を果たし、1等星のように輝いて、日本の素晴らしいところを世界中の人に知っていただきたい」と抱負を語った。

 ISSには、今年3月から大西卓哉飛行士(49)が滞在中。4月には船長に就任した。油井さんらと数日間かけて引き継ぎをした後、ISSに係留している宇宙船に乗り、地球に帰還する。

 油井さんは国際月探査「アルテミス計画」で月の周回軌道上に建設する基地「ゲートウエー」に必要な二酸化炭素除去技術の実証実験を行う。

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