特殊詐欺被害を防ぐため、ATMの前で高齢者が携帯電話で通話するのを禁止し、金融機関に防止措置を義務付けた大阪府の改正条例が1日、施行された。義務化に踏み込むのは全国初で、大阪府警などは同日、啓発イベントを開いた。
イベントに参加した岩下剛府警本部長は「誰でも被害者になる可能性がある。条例を理解して注意してほしい」と述べた。府警職員による寸劇も催され「手口は多種多様」「条例を周囲に知らせて」と訴えた。
条例では、ATMを設置する事業者に、話しながらの操作を禁止する旨をポスターや看板で掲示することのほか、高齢者が振り込める1日当たり上限額を10万円以内に設定することなどを義務付けた。