失踪前の電話、警察で共有されず

横浜地検

 ストーカー被害を訴えていた岡崎彩咲陽さんの遺体が川崎市内の住宅で見つかった事件で、岡崎さんが失踪する前の昨年12月9日~同20日に「元交際相手が家の周りをうろついている」などと神奈川県警川崎臨港署へ寄せた9回の電話の内容が当時いずれも県警本部に共有されていなかったことが1日、捜査関係者への取材で分かった。岡崎さんは同20日の電話を最後に行方不明となり、県警が一連の対応を検証している。

 失踪当日の夜に元交際相手白井秀征容疑者が市内の中古品買い取り店で岡崎さんのスマートフォンを売却していたことも判明。県警によると、スマホは初期化されていたが、容疑者が自らの身分証を示して売却していた。

 横浜地検は1日、殺人罪で容疑者を追起訴。起訴状によると昨年12月20日ごろ、県内またはその周辺で何らかの方法で岡崎さんを殺害したとしている。地検は認否を明らかにしていない。

 捜査関係者によると、岡崎さんは「(白井被告が)自宅付近をうろうろしていて怖い」などと署に電話。うろつきの他にも白井被告が関わるものが複数回あった。

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