政府が包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会のフロイド事務局長を、8月上旬に日本へ招待していることが分かった。6日に広島市、9日に長崎市を訪れ平和式典に出席する。被爆80年の節目を迎えるのを踏まえ、政府は「核兵器のない世界」実現に向け、核兵器廃絶の機運を高めたい考え。政府関係者が31日、明らかにした。
CTBTは核爆発を伴うあらゆる核実験を禁止する条約で、1996年に国連で採択されたが、米国や中国などが批准せず発効していない。
フロイド氏は、岸田政権の2023年にも招待を受け、広島の平和記念式典に出席した。