ロシア地震、日本列島で続く津波

観光客らが行き交う北海道函館市の朝市=31日午前7時12分

 30日朝に発生したロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする巨大地震による津波は31日になってからも、日本国内の複数の地点で最大波を観測した。気象庁は広範囲に出していた津波注意報について午前、北海道や東北太平洋側などを除く地域は解除。過去の同規模地震の事例から少なくとも今後1日程度は津波の高い状態が続く見込みで、引き続き警戒が必要だ。熱中症による搬送者も出ており、避難先で一夜を明かした人の表情には疲労がにじんだ。

 解除は午前10時45分で、注意報が続くのは北海道、青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉に加え、東京の伊豆諸島と鹿児島の種子島・屋久島。気象庁は記者会見し、さらなる注意報の解除は31日夕方に判断する見通しを示した。神奈川や東海、近畿、四国、九州、沖縄の解除された地域では、海のレジャーなどに引き続き注意を呼びかけた。

 気象庁によると、津波は31日未明に北海道・十勝港と茨城・大洗で70センチ、午前5時40分に宮崎・宮崎港で60センチを観測。10以上の地点でその時点での最大波となった。

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