厚生労働省は30日、2024年度に長時間労働の疑いで立ち入り調査した全国の2万6512事業所のうち、42・4%に当たる1万1230事業所で違法な時間外労働(残業)があったと発表した。3年連続で40%超となり、厚労省の担当者は「高い水準で推移しており、監督・指導を徹底する。人手不足が要因として考えられる」としている。
厚労省によると、5464事業所で残業と休日労働が過労死ラインとされる月80時間を超えた。うち124事業所で月200時間超の違法残業が確認された。
また2118事業所で残業代の不払いがあった。