日本国際博覧会協会は30日、大阪・関西万博の来場者に対する津波注意報の周知が遅れ、情報提供できたのは到達予想時刻後だったと明らかにした。協会の担当者は取材に「改善の余地がある。大変申し訳ない」と述べ、災害時の情報発信の在り方を検討する考えを示した。
大阪府への注意報が午前9時40分に発表されたのを受け、協会は対策会議を開催。万博会場はかさ上げされているため安全は確保できると判断し、通常通りの営業を決めた。だが、場内アナウンスや公式アプリで注意報を周知したのは、津波到達予想時刻の正午を過ぎていた。担当者は発信すべき情報の精査や、府や大阪市との調整に時間がかかったと説明した。