東北に響くサイレン、高台に避難

 津波警報が出た東北の太平洋沿岸では30日、2011年の東日本大震災を思い起こし、住民らが高台や避難場所へ急いだ。防災無線のサイレンが響く中、緊張を募らせ、長引く警報や猛暑に疲労をにじませた。

 震災で3500人以上が犠牲になった宮城県石巻市の高台にある日和山公園。妻や子どもらと身を寄せた50代男性は震災で自宅を失い、第2波や3波で人が流されるのを見た。「第1波が去っても避難し続けるのが教訓だ。自分の体さえあればという思いで逃げた」と語った。

 市内の主婦(44)は「震災を思い出した。家族がばらばらの場所にいたが、ここで合流できてほっとした」と話した。

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