北電・泊原発3号機が審査合格

原子力規制委の定例会合で発言する山中伸介委員長=30日午前、東京都港区

 原子力規制委員会は30日の定例会合で、北海道電力が再稼働を目指している泊原発3号機(北海道泊村)の審査合格を正式決定した。安全対策が新規制基準に適合していると判断した。審査期間は過去最長の12年に及んだ。北海道電は2027年3月ごろまでに防潮堤などの工事を終えた後、早期に再稼働を目指すとしている。

 合格は11原発18基目で、21年9月の中国電力島根原発2号機(松江市)以来となる。再稼働には、規制委による設備の詳細設計や運用ルールの認可に加え、地元同意も必要となる。

 規制委は今年4月に審査書の案を了承し、一般から意見を公募。断層の評価結果や北海道電の技術的能力などに143件が寄せられたが、大きな変更はなかった。山中伸介委員長は「詳細な質問や意見をいただき、丁寧に答えることができた」と述べた。

 耐震設計の目安となる基準地震動は、申請当初の最大550ガル(ガルは加速度の単位)から最大693ガルとなった。津波想定は海抜7・3メートルから17・8メートルに引き上げた。

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