警察庁は29日、交流サイト(SNS)を取り巻く犯罪と警察の取り組みを特集した2025年版の警察白書を公表した。SNSが「投資・ロマンス詐欺」や「匿名・流動型犯罪グループ」などの温床となり、「犯罪インフラとして悪用されている」と指摘した。
一方、SNSを捜査や広報啓発に活用していることも紹介。闇バイト募集情報を人工知能(AI)によるサイバーパトロールで抽出したり、闇バイトに加担しないよう動画で呼びかけたりしている事例を記した。
SNSを悪用した犯罪として他に、児童の性的搾取や違法薬物の密売などがあるとし、犯罪収益が暗号資産(仮想通貨)で隠匿される実態も指摘した。