栃木県那須町の動物園「那須どうぶつ王国」は28日、国の天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウ4羽が26~27日にふ化したと発表した。よちよち歩きで、小さく切った野菜をついばんでいるという。9月ごろに長野県の中央アルプスに放鳥する予定。
園によると、1羽は富山市ファミリーパークから搬入された卵から生まれた。1羽のみで育てると人間に依存したり、他のライチョウと争わないことで採食にむらができたりするリスクがあるため、環境省と協議し、同時期に生まれる他のひなと一緒に育てることにした。
今月11日に那須どうぶつ王国で生まれた7羽も順調に育っている。他にも卵がある。