静岡県伊東市の田久保真紀市長は28日の定例記者会見で、自身の進退について「31日に改めて会見を開く。弁護士とも相談し、整理したものを説明できるようにする」と述べた。田久保氏は18日に記者団の取材に対し、月内に辞職する考えを明らかにしていた。
自身の学歴問題に関する市議会調査特別委員会(百条委員会)への証人尋問への出席を拒否したことに関しては、出席が必要な理由に対する百条委側の説明が不十分との認識を示した。
また、田久保氏が報道各社から依頼された市長選の経歴調査票に大学卒業と記入したとして、公選法違反の疑いがあるとする告発状を伊東署が受理したことが28日、分かった。告発した同市の建設会社社長の男性が明らかにした。
5月29日に就任した田久保氏は、市の広報誌などで東洋大卒と自身のプロフィルを紹介したが、実際には大学を除籍となっていた。
市議会は今月7日、市長に対する辞職勧告決議を全会一致で可決。広報誌で紹介した経緯などを調べるため百条委を設置し、職員への証人尋問を実施した。