リニア中央新幹線静岡工区の工事を巡り、JR東海は27日、静岡県の大井川流域自治体の首長と意見交換した。JR側は、県の専門部会で水資源への影響に関する対話が完了したことを報告。丹羽俊介社長は「自然災害が激甚化しており、抜本的な備えとして、一日も早くリニアを実現したい」と述べ、早期着工に理解を求めた。
今年秋から冬にかけ、流域住民を対象に水資源の保全などに関する説明会を改めて開催するとJR側が説明。流域10市町の首長からは、工事で不測の事態が起きた場合の対応について「国が関与するよう文書で残してほしい」といった意見が出た。