北陸新幹線、賛否と同一視できず

 北陸新幹線敦賀(福井県)―新大阪延伸の現行計画の再考を訴えた日本維新の会新人がトップ当選した参院選京都選挙区の結果について、京都府の西脇隆俊知事は25日の記者会見で「さまざまな政策や人柄も含め、トータルの投票結果だ」と述べ、計画を巡る府民の賛否と同一視はできないとの考えを示した。

 一方で「選挙で出たさまざまな民意を総合的に勘案するのは国側の仕事だと思う」とも述べ、計画を進める国側の今後の判断に一定の影響があるとの見方も示した。大阪府の吉村洋文知事(維新代表)は、新幹線を巡る京都府民の意見が選挙結果に表れたとの見解を示していた。

 京都選挙区では、維新新人の新実彰平氏が滋賀県を通る「米原ルート」を視野に入れるべきだと主張。与党整備委員会委員長として現行の「小浜ルート」を進めてきた自民現職の西田昌司氏は2位当選だった。京都府内では、小浜ルートの工事が地下水に与える影響を懸念する声があり、着工に至っていない。

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