山手線電車内発火はリコール製品

JR山手線車両内で発火したモバイルバッテリーと同じ製品。リコール対象となっている(消費者庁のウェブサイトから)

 JR山手線の車両内で5人がけがをした火災で、発火したモバイルバッテリーがリコール対象製品だったことが25日、捜査関係者への取材で分かった。消費者庁によると、製品は2019年12月~21年8月に3万9300台が販売され、21年度以降に計16件の火災が報告されている。

 製品はティ・アール・エイ株式会社(大阪市)が販売する「cheero Flat 10000mAh」。同社から24日に、消費者庁に報告があった。

 火災は20日午後4時10分ごろ、JR山手線内回りの新大久保―新宿間を走行中の車両で発生した。警視庁によると、バッテリーから出火し、持ち主の女性は「スマホを充電していたらバッテリーが発熱し、30秒くらいで発火した」と説明。この女性がやけどをした他、男女4人が避難する際に体を打つなどした。

 山手線など首都圏の各路線で見合わせが相次ぎ、約9万8千人に影響した。

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