気象庁は25日、東海沖海底にある南海トラフ地震に備えた地震観測システムの障害が解消したと発表した。緊急地震速報の発表や津波監視を正常にできるようになった。
気象庁によると、システムは、海底で観測したデータをケーブルで静岡県御前崎市の陸上観測所に送る仕組み。データに時刻を付与する観測所の機器が故障していたため修理し、25日正午に復旧した。
13日から地震計のデータを緊急地震速報に使えなくなり、周辺を震源とする地震が発生した場合に速報発表が平常時より最大で12秒程度遅れる恐れがあった。15日からは津波計のデータも使えなくなっていた。