強制帰国の女性らに脅迫や虐待

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)本部=2024年2月12日、スイス・ジュネーブ(共同)

 【エルサレム共同】国連人権高等弁務官事務所は24日、帰国を強いられたアフガニスタン人女性らがイスラム主義組織タリバン暫定政権により、脅迫や虐待などの人権侵害を受けたとする報告書を発表した。イランやパキスタンが不法滞在などを理由に強制帰国を加速させる中、人権侵害の恐れがある国へ帰還させるのは国際法違反だと強調した。

 国連アフガン支援団が2024年5~12月、強制帰国した49人に聞き取り調査した。報告書によると、元政府職員の男性は買い物中にタリバンに拘束され、殴打や水責めに遭った。テレビ局勤務時にタリバンから脅迫された女性は帰国後、軟禁状態で仕事や教育の機会がないと証言した。

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