厚生労働省の専門部会は24日、子宮頸がんを予防するための9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの効能効果に肛門がんの予防などを追加し、接種対象を男性にも広げることを了承した。近く正式承認される見通し。
対象は9歳以上で、接種回数は15歳未満で2回、15歳以上で3回。予防接種法上の「定期接種」になれば費用は公費負担になるが、男性は対象ではないため自費での任意接種になる。ただ承認されれば、接種後に健康被害が出た場合は救済の対象となる。
HPVは、男性でも肛門がんや性器にいぼができる尖圭コンジローマの原因となる。