東京電力は24日、新潟県の柏崎刈羽原発6号機の建屋内で8日に、制御棒を原子炉へ動かすシステムの試験準備中に異常があったと発表した。協力企業の作業員が、制御棒の動作を電気信号で確認する装置を誤った端子に取り付けたことが原因としている。試験は12日に終了しており、安全性に問題はないとした。
東電によると、原子炉に圧力をかけない状態で制御棒を入れる試験の準備中に異常が発生。保護装置が動き、制御棒の位置を示す表示盤の電源が落ちたという。
制御棒は、核燃料の核分裂を抑える役割の重要設備だが、6月30日にも6号機の検査で、電動装置の一部が動かない不具合が見つかった。