昨年元日の能登半島地震で被災した石川県輪島市の離島・舳倉島と輪島港との間の航路を再開させるため、旅客船の運航会社は24日、島南部の港で接岸テストを実施した。岸壁に損傷はなく、地震前と同様に離着岸が可能という。北陸信越運輸局に再開に向けた許可を申請しており、早ければ今月末から週1往復の運航を予定している。
島は輪島港の北約50キロ沖に位置し、海女漁の拠点だった。島民約50人は地震以降、島で生活できていない。この日、接岸テストに臨んだ旅客船の船長泉陽介さん(43)は「島はまだ手つかずの状態。運航を通じて、復興の役に立ちたい」と話した。