環境省は24日、健康影響が懸念される有機フッ素化合物(PFAS)が全国の土壌や河川から高濃度で検出されたことを受け、代表物質のPFOSとPFOAを効果的に低減させる技術実証を民間企業8社に委託すると発表した。京都、岡山、熊本の3府県で検出現場での実証試験に取り組むほか、現場以外でも実際の汚染土や水を使って除去効果などを確かめる。
選ばれた8社は、2025年度中に評価をまとめる。
PFASは耐熱や水、油をはじく特性があり、衣類や日用品の撥水加工、航空機用の泡消火剤、半導体製造などで広く使われてきた。ただ自然で分解されず長期に残留するため、除去技術の確立が課題となっている。