慶応大は23日、欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長に名誉博士号を授与した。欧州委員会初の女性委員長として感染症対応やウクライナ支援でEU諸国をまとめ上げ、指導力を示したことを評価。「民主主義的価値観、多国間協力、平和的発展の世界的主導者だ」とたたえた。
フォンデアライエン氏は慶応大での称号授与式で、反自由主義が各地で広がっていることに触れ「先が見通せない状況の中で内向きになろうとする衝動にあらがわなければならない」と強調。「協働することによってのみ強さと独立性を実現できる」とも述べ、多国間協力の重要性を訴えた。
フォンデアライエン氏は1958年、ベルギー生まれ。医師出身。