シリア衝突、死者1300人に

損壊した建物=21日、シリア南部スワイダ県(ロイター=共同)

 【カイロ共同】シリア人権監視団(英国)は22日、シリア南部スワイダ県で13日に始まった少数派イスラム教ドルーズ派とベドウィン(遊牧民)武装勢力の衝突に絡む死者が1300人を超えたと明らかにした。シリア暫定政府が19日に「戦闘停止」を表明して以降、停戦はおおむね維持されているもようだが、緊張は続いている。

 衝突を巡っては、住民が虐殺される動画が伝えられているほか、住宅などの略奪も起きたとされる。暫定政府は22日、違反行為に関する調査委員会を設置。アブカスラ国防相は「暫定政府要員であっても違反者は許さない」と強調した。

 3月に北西部ラタキア県などで発生した暫定政府治安部隊とアサド旧政権支持者らの衝突を巡り、暫定政府が設置した調査委員会は22日、1426人の死者を確認したと発表した。ほとんどは民間人だという。

 3月の衝突ではアサド前大統領と同じ少数派のアラウィ派が多数殺害され、暫定政府による「復讐」との指摘もあった。

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