【ワシントン、エルサレム共同】米国務省のブルース報道官は22日、ウィットコフ中東担当特使がイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザの停戦交渉のため中東を訪問すると明らかにした。時期や行き先は言及しなかった。米ニュースサイト、アクシオスは、欧州で交渉の状況を注視し、進展すれば今週終わりごろに仲介国カタールの首都ドーハに向かう見通しだと伝えた。
イスラエルメディアは22日、イスラエル筋が「問題の大部分は解決した」とし「残りの問題点も間もなく決着するだろう」と期待を示したと報じた。イスラエル当局者は、ハマスが近く、停戦案に対する回答を提示するとみているという。
アクシオスによると、ウィットコフ氏はイスラエルとハマスに対し、合意目前にならなければ交渉に参加しないと伝えたといい、同氏が中東を訪問すれば合意への重要なサインになるという。
関係筋は22日、ハマス側はガザ停戦に関して協議を続けており、イスラエル軍のガザからの撤収規模やガザへの人道物資搬入などが停戦合意へ向けた課題になっていると訴えた。