ドイツ、移民の強制送還本格化

22日、ベルリンで記者会見するメルツ首相(ゲッティ=共同)

 【ベルリン共同】ドイツ当局は22日、滞在許可のないイラク人43人を同国に強制送還した。18日には犯罪歴のあるアフガニスタン人男性81人を強制送還したばかり。5月に発足したメルツ政権は移民・難民政策の厳格化を掲げており、滞在許可のない移民や難民の強制送還を本格化させている。

 ドイツでは今年2月の総選挙で排外主義を掲げる「ドイツのための選択肢(AfD)」が第2党に台頭した。メルツ政権はAfDの支持層を取り込み弱体化を図るが、AfDの勢いは持続。最新の世論調査ではメルツ首相の保守、キリスト教民主・社会同盟と並び首位に立っている。

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