和歌山県南部の田辺市や、みなべ町で22日、今年収穫され、塩漬けにされていた「南高梅」の天日干しが始まった。農家の作業場には梅を載せた板がずらりと並び、あたりに酸っぱい香りが漂った。
塩漬けで黄色っぽくなった梅は数日間干すと赤みがかり、塩が吹き出して仕上がる。地元の農協に出荷し、梅干しなどに加工される。
祖父から引き継いで7年という田辺市の梅農家広井建太さん(32)は「今年はひょうの被害で平年より不作だった。殺菌作用が強く健康にも良いので、1週間に1粒でも食べてほしい」と話した。