【ワシントン共同】トランプ米政権は２１日、１９６８年に起きた公民権運動指導者マーチン・ルーサー・キング牧師の暗殺に関する機密文書２３万ページ以上を公開した。ＦＢＩの資料などで、国外逃亡した暗殺犯に関しカナダ警察が収集した証拠も含まれるという。米メディアによると、家族らからは公開に反対する声も出ていた。
当時のフーバーＦＢＩ長官は危険視していたキング牧師の不利な情報を収集するため、盗聴など違法手段も使って監視していたとされる。息子らは声明で、こうした情報が公開されれば「キング牧師の遺産と公民権運動の成果」をおとしめかねないと懸念を表明した。