総務省は21日、第27回参院選の投票率が選挙区と比例代表のいずれも58・51%だったと発表した。前回2022年参院選の52・05%(選挙区)を6・46ポイント上回った。参院選の投票率が50%台後半となるのは、57・92%だった10年以来。当時、与党の民主党が大敗した選挙だった。
選挙区の投票率は、47都道府県全てで前回22年から上昇。最も高いのは山形県の62・55%。新潟県61・67%、東京都61・53%が続いた。前回比で最も伸びたのは石川県(58・69%)で、12・28ポイント増えた。投票率の低さが指摘される合区対象の4県のうち、徳島県は4・76ポイント増だったものの50・48%にとどまり、全国最下位だった。
投票日の20日は3連休の中日に当たり、補欠選挙を除く国政選挙で、投票日が3連休の中日になるのは現行憲法下で初めてだった。旅行などの外出が増えることから、低投票率につながると懸念されていた。
ただ今回は期日前投票が好調で、前回から約656万人増えて約2618万人となり、過去最多を更新した。