【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザの保健当局は20日、栄養失調による19日から24時間の死者が18人に上ったと発表した。ガザではイスラエルが大幅に物資搬入を制限し、支援物資を待つ住民へのイスラエル軍の攻撃も頻発。パレスチナ通信は20日の死者が132人に上り、うち94人が物資配給に絡み死亡したと報じた。人道状況悪化に歯止めがかからない。
北部ガザ市を視察したイスラエル軍のザミール参謀総長は「政治指導部に選択肢を示した」と述べ、今後の作戦を複数提示したと明らかにした。「軍の成果がイスラム組織ハマスを敗北させ、人質解放交渉の合意を実現する」と強調した。
ガザの停戦に向けた交渉は、仲介国カタールの首都ドーハで続いている。イスラエルメディアは、仲介国が示した新たな提案に対するハマスからの返答を依然として待っている状態だと伝えた。交渉で60日間の停戦中にハマスが拘束している人質10人と18遺体を引き渡す案が協議されている。