自民党では、失言があったベテランや、派閥裏金事件で政治資金収支報告書への不記載が発覚した現職にとって厳しい選挙戦となった。「逆風が身に染みた」と話す落選候補もいた。
計240万円の不記載があった三重選挙区の現職吉川有美氏(51)は落選。四日市市の事務所で「党へのものすごい逆風を毎日身に染みて感じた。幾度となく心が折れそうになった」と吐露した。一方、自身の裏金の影響は「さほど感じなかった」と強調した。
群馬選挙区では、自民が結党以来、議席を獲得してきた。高崎市の現職清水真人氏(50)の事務所には緊張した面持ちの支援者ら100人以上が集まった。