共同通信出口調査によると、比例代表で自民党に投票した支持層は73%にとどまった。一部が連立を組む公明党のほか、参政党、国民民主党に流れており、自民支持層の自民離れが急速に進んだ実態が浮き彫りとなった。一方、公明は支持層の89%を手堅くまとめ、全党で最も高い水準となった。
自民は前回2022年参院選で支持層の79%、19年と16年はそれぞれ83%の投票を得た。今回、比例代表で候補を擁立していないみんなでつくる党を除く他党は、支持層の77~89%を固めており自民の水準は最も低かった。
自民支持層のうち、公明、参政、国民には4%が流れた。立憲民主党と日本維新の会に3%、日本保守党と諸派の政治団体「チームみらい」にそれぞれ1%が投票した。
公明は22年には支持層の91%、19年と16年はそれぞれ93%の得票を得ていた。今回は水準を下げたが、他党に比べて求心力の高さをうかがわせた。自民に2%が投票したほか、参政、維新、れいわ新選組にそれぞれ1%が流れた。他の政党への投票は1%未満だった。