自民党が議席を守ってきた「保守王国」の鹿児島選挙区。自民重鎮の娘である無所属新人の尾辻朋実氏(44)を立憲民主党が推薦し、自民元職と対峙する異例の保守分裂となった選挙戦は、野党側に軍配が上がった。20日夜、目に涙を浮かべ鹿児島市内の事務所に現れた尾辻氏は支持者らを前に「異色の候補を支えてくれたことに感謝する」とあいさつした。
選挙で敵対した自民について「政策を進めるために話し合えることは積極的に話し合わなければならない」と強調した。
一方、自民の園田修光氏(68)は落選が確実になると「私の不徳の致すところ。県民の皆さんのご理解を頂けなかった」と話し、支持者らに深々と頭を下げた。