韓国で北朝鮮との対話再開を目指す李在明政権が発足した6月以降、南北交流や医療支援を手がける韓国の民間団体などが、一部の有力な在日朝鮮人商工関係者らへの接触を活発化させていることが19日、分かった。北朝鮮が韓国を敵国と見なして接触を拒む中、韓国側は北朝鮮と強いつながりを持つ在日朝鮮人商工関係者らに着目。交流再開を模索しているとみられる。
複数の在日朝鮮人関係者らが明らかにした。ただ、接触を受けた関係者らは現時点で具体的な反応を示していない。
関係者によると、韓国の複数の民間団体や政治家が関連する財団などが在日朝鮮人商工関係者側に人道支援や交流事業への協力を打診した。7月時点で少なくとも10件の問い合わせがあったといい、韓国政府関係者からも連絡を受けたとしている。
北朝鮮に強硬路線を取った尹錫悦前政権下で南北関係は悪化した。北朝鮮は南北の平和統一放棄を表明し、韓国との対話を拒否している。
韓国統一省は李政権発足後、韓国の民間団体による北朝鮮側関係者への接触を積極的に許可している。(共同)