昨年元日の能登半島地震や9月の記録的豪雨で被災した石川県能登地方の各地の小中学校で18日、終業式があった。輪島市立町野小は豪雨で1階が浸水。床の張り替え工事などで、児童は昨年度隣町の学校で学んだ。グラウンドには仮設住宅が建ち、プールは解体されるなど遊び場が少なくなっている。
終業式は暑さ対策のため、冷房施設のある音楽室で開かれた。井上千佳校長が「周囲には被災でまだまだ壊れたところがあるが、元気で明るく過ごして」と呼びかけた。同市では被災で家を失うなどしたことで、多くの人が市外へ移住。40人以上いた同校の児童は21人になった。このうち約半数が仮設住宅から通うという。