AT車、坂でレバーと逆進み衝突

高齢者施設の送迎車が電柱に衝突した事故現場=16日、東京都町田市

 東京都町田市で14日、高齢者施設の送迎車が坂道を下って電柱に衝突し、1人が死亡、8人が重軽傷を負った。警視庁が車を調べたところ、シフトレバーがバックに入っていたにもかかわらず、前進していたことが18日、捜査関係者への取材で分かった。下り坂のため前進し、エンストしてブレーキが利きにくくなった可能性がある。同様の現象は以前相次ぎ、国土交通省は注意喚起している。

 捜査関係者によると、事故を起こしたのはオートマチック(AT)車。シフトレバーが「R(後進)」に入っていることを知らせる音が、ドライブレコーダーで確認された。運転していた施設アルバイト職員の女性(73)は「ブレーキが利かなくなった」と話している。

 国交省によると、AT車はシフトレバーを上り坂で「D(前進)」のまま後進したり、下り坂で「R」のまま前進したりして、ギアと反対方向に進むとエンジンに負荷がかかりエンストが発生。ハンドルが重くなったり、通常以上の力でペダルを踏まないと止まらなかったりする。

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