米洪水、警報導入議論へ

米テキサス州カー郡カービルで、グアダルペ川を捜索する救助関係者=14日(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米南部テキサス州で大規模な洪水が起きてから18日で2週間を迎えた。米メディアによると死者は130人以上となり、依然として約100人と連絡が取れていない。警戒態勢が不十分だったとの指摘が相次ぎ、21日から州議会が緊急招集され、早期警報システムの導入などを議論する。

 「責任の押し付けだ」。被害が最も大きかったカー郡で政策決定を担う郡政委員は14日の会合で、洪水への事前の対応を巡って殺害の脅迫を受けていると明らかにし「私たちが決断できたわけではないのに責められている」と反発した。

 洪水は祝日だった米独立記念日の4日に発生。豪雨でグアダルペ川の水位が45分間で8メートル上昇し、川沿いのキャンプ場「ミスティック」では少女ら少なくとも27人が命を落とした。

 国立気象局が4日未明に警報を出していたが、川沿いの住民やキャンプ参加者に避難指示はなかった。AP通信によると、ミスティック周辺は携帯電話の電波の受信状況が悪く、キャンプ参加者が警報に気付いていたかどうかは不明だ。

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